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2008年7月 9日 (水)

限定解除

 平成20年7月9日(水) 限定解除
今日は二輪ネタ。

最近私の周りで二輪車に乗り始める人や、買い換える人が増えています。

私自身も二輪は大好きだし、長期に渡って乗っていましたので、これはとても歓迎出来る事です。

かつては二輪車イコール暴走族という見方をする人が多くて、二輪車と言う趣味は決して良い趣味とは見られない所がありました。しかし多くの“大人”がこれに興味を抱き始める事で、かつての暴走族というイメージは払拭され、大人の趣味と言う意味合いが強くなって来たように思います。

実際に暴走族も減りましたね。

それでは私自身、また二輪に乗りたいかと問われれば、乗りたいです。

乗りたいと言いながら、多分乗らないでしょう。

それには三つの理由があり、先ず一つ目の理由は、今は自転車がメインになっている事。

二つ目は金銭的余裕が全く無い事。

しかしこの二つは時間と経済的に余裕が出れば可能ですね。

問題は三つ目の理由です。

簡単に言うと免許制度改正によって、モチベーションが下がってしまった事です。

現在の自動二輪免許は、大型二輪免許と普通二輪免許に分かれます。

0709_1

大型二輪免許は排気量が400ccを超える二輪車に乗る事が出来る免許で、18歳以上が取得できます。

普通二輪免許は排気量が400cc以下の二輪車に乗る事が出来、16歳以上で免許が取得できます。

私が問題にしているのは、大型二輪免許が教習所で取れると言う事なのですよ。

私が大型二輪免許を取ったのは旧免許制度の頃で、大型二輪に乗るためには各都道府県の運転免許試験場に行って、二輪大型の実技試験、いわゆる限定解除審査を受ける以外に道がありませんでした。

この制度は元々暴走族取締りの目的で1975年に制定され、以後21年間ライダー達が大型二輪に乗るための障害になっていました。

またこの試験は、「日本一難しい試験」とか「東大合格より狭き門」等と言われるほど合格率の悪い試験でした。

事実、1桁回数の受験で合格する人は稀で、大体20回前後受験をしてやっと合格すると言うのが当たり前でした。

0709_2

神奈川県の場合は1回の受験者数が70~80人位で、それを4台の試験車に分けて試験を行います。

また試験コースは3つあり、それぞれスタートしてから外周を走り、試験官のいる採点塔がある小高い丘に登り、坂道の途中で止まって、コース番号、受験番号、氏名、生年月日を大声で試験官に告げます。

そして試験車のタンクに固定されたスピーカーから合図の声が聞こえると、坂道発進をして試験続行となりますが、初めて受験する人の多くがここで「今日はこれまで」と言われてしまいます。;;

全員の試験終了後に試験車番号別に集められ、最初にその日の合格者を告げられます。(大概1~2名)

それ以外の人は当然不合格なので受験票を返してもらいますが、その時には試験官からのきつい一言が添えられます。TT

「練習してから来い」「大型二輪免許はいらないだろ」「へたくそ」等々、次回の受験意欲を意図的に削いでいるとしか思えない事を言われます。

なかなか受からない試験。しかも試験官から罵声を浴びせられ、多くの人は志半ばで脱落して行きました。

私も正直なところ、7~8回目位が精神的に辛かったですね。このまま無免許で通そうかと思ったほどでした。あ、その時既に750ccに乗っていましたので^^;

そして16回目の受験で始めて完走。同時に合格となりました。

他に合格者がいなかったので、ただ一人皆の拍手を浴びて、感無量でした。

一切終了後別室に呼ばれ、免許の裏に「自二車限定解除」「神奈川県公安委員会」のハンコを押してもらい、晴れて堂々と(ここ大事です)二輪に乗れるようになりました。

0709_3

そんな頃でしたので、大型二輪に乗っている人は「限定解除ライダー」と呼ばれ、中型二輪や小型二輪に乗っている人からは憧れの眼差しで見つめられ、限定解除ライダー達も半端な走り方はしませんでした。

見た目にも大柄で、エキゾーストノートも低く太く、圧倒的な存在感で他を圧倒し、羨望(せんぼう)の的だった大型二輪に乗る事はとても心地よかったし、圧倒的な動力性能の差を見せ付ける事が快感でした。

それが大型二輪に乗る自分自身のステータスでもあったし、プライドでもありました。

しかし免許制度改正によって、そのステータスやプライドが一気に削がれたのです。

仕事を休んでまで必死に通った試験場。挫折を乗り越えて勝ち取った限定解除。そうまでして取った免許が、1996年8月から教習所で取れるようになったのです。

限定解除審査の壁に尻込みしていた連中が、我々と肩を並べてしまったのですよ。

限定解除ライダーの多くは、大型二輪に乗るからには走り方も大型の走りと、皆が気合いを入れて乗っていたのに、ある日を境に昨日まで中型二輪でタラタラ走っていた連中が、教習所で免許を取って大型二輪でタラタラ走るようになったのです。

この現実を見た瞬間、二輪の乗り続ける理由が無くなったような気がしました。

悪い言い方をすると、教習所ライダーとは一緒の走れねぇだろ!と。

もちろん教習所で大型二輪免許を取得するのが悪いとは言いません。折角そう言った制度が出来たのだから、大いに利用して大型二輪の素晴らしさを味わって欲しい。

でもね、かつて限定解除ライダーと呼ばれた、見栄の塊の、しかし気合いも誰にも負けない連中がいた事は忘れないで欲しい。

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