ZUNOW
★ 平成21年1月22日(木) ZUNOW |
ブログの右下の方に「検索フレーズランキング」と言うのがあって、多分ネット検索した際に、私のブログが引っかかったランキングか何かだと思うのですが、今日は「ズノー自転車」と言うキーワードが入っていました。 そういえばズノー(ZUNOW)がどこの国のメーカーなのか未だに知りませんが、実はこれ、私が高校生時代に乗っていた自転車のフレームメーカーです。 ![]() 私が中学生の頃、知っている自転車専門店と言えば藤沢の鵠沼にある秋山サイクルだけだったので、そこに飾ってあるズノーフレームのロードレーサーが眩しく見えたのです。 私が高校受験をする頃になると、父が「公立単願で合格した場合は自転車を買ってやる」と言うので、良かったのか悪かったのか、かなりレベルを落とした高校を受験しました。 (当時は公立高校の合格発表日前に、私立高校の入学金を納金しなければならなかったため、併願で受験した場合は私立高校の入学金が無駄?になりました) そして目出度く高校に合格し、高嶺の花だった秋山サイクルの自転車を手にすることが出来たのです。 その自転車は、秋山サイクルお勧め?のズノーフレームに、シマノデュラエースフルコンポを組み込んで、と言っても組み付けは自分でしましたが、締めて158,000円と今では考えられない位の破格でした。 ちょっと専門的になりますが、ズノーフレームはクロモリ(クロームモリブデン鋼)のトリプルバテッドチューブ(3段階の肉厚で、力のかかる部分は太くなっている)で、カーボンフレームが主流となった今でも、クロモリフレームの人気は衰えていないくらい、完成度の高いフレームです。 当時のコンポーネントと言っても、シマノにはデュラエースと600と言う2つのグレードしかなく、600が現在のアルテグラになったと聞きます。 また、どちらか、あるいは両方だったのか、「EX」と言う上位グレードもあったような気がします。例えばデュラエースEXとか・・・しかし記憶が定かではありません。 その頃のロードレーサーのフリーホイール(後ろのギア)は6速が主流で、リアエンド幅が120mmと126mmの2種類がありましたが、丁度7速が出始めた頃で、それは126mmのリアエンドでなくては装着できなかったため、私のは126mmでした。(現在は10速が主流のため、リアエンド幅は130mmになっている) そして今では自転車の分野では聞かなくなってしまった言葉ですが、自転車部品の多くはジュラルミンで出来ていました。と言っても、今ではアルミ合金と呼ばれている物がそれですかね。 そのジュラルミンと言う材質のせいか、デュラエースがジュラルミン製であることから、ジュラエースと呼ぶ人もいました。秋山サイクルの店主がそうでした。 この自転車、当然の事ですが、当時は今流行の完組ホイールなんて存在しない頃ですから、ホイールは手組みで、タイヤは今主流の700Cでは無く、チューブラーです。 もちろん当時も700Cは存在しましたが、ロードレーサーはチューブラーが当たり前で、サドルの下に予備のタイヤをトウストラップで縛り付けて走るのが一般的でした。 また今でこそ自転車のライトはLEDが主流ですが、当時は懐中電灯でした(笑 単1乾電池4本を使った懐中電灯を、フロントハブ軸に固定して走っていたわけですから、軽さが命のロードレーサーには出来れば使いたくないアイテムでした(笑 ![]() それでも他の選択肢が無いので、この格好で大阪まで走ったのですね^^ そういえば今はロードレーサーに限らず、スポーツバイクに乗る時はパッド入りのパンツを履いて乗る事が当たり前ですが、当時はそんなものがあったのでしょうか? クロモリフレーム、手組みホイール、チューブラータイヤと、これだけの条件が揃えばお尻も痛くならないみたいですね。 そのチューブラータイヤも鈴鹿峠で1度パンクしただけで、後はパンクとは無縁でした。 もしかしたらチューブラータイヤは700Cよりも耐パンク性が強いのかもしれませんね。 私は軽さを追及するあまり、リムを300g以下の軽い物を選んでしまい、ある日歩道の段差でリムを曲げてしまいました。 リムが曲がるような衝撃ですから、今の700Cタイヤでは間違いなくリム打ちパンクをします。 しかしタイヤは平気でしたから、運が良かったのか、あるいはチューブラーの特殊な構造ゆえ耐える事が出来たのかは分かりませんが、私は後者であると思っています。 それからギア-比は今とは比較にならない位凄まじい物でしたね。 フロントが51T-42Tとリアが12T-19Tだったような気がします。 今のロードバイクで、フロントのインナーが無い状態よりも更に重いギアーを踏んでいたわけですから、それで箱根に挑むなんて考えただけでも無謀でしたね(笑 クロモリフレームのロードレーサーの思い出にはきりがありませんが、今乗っているフルカーボンフレームとの違いについては、漕ぎ出しの軽さと柔軟性は絶対にカーボンの方が勝ります。 ただし同じ物に永く乗りたいのならばクロモリですね。 乗り心地についてはホイールやタイヤの影響の方が大きいと思いますので、比較の対照では無いかと思います。 私個人としての夢は「DE ROSA」のカーボンフレームですが、現実的にはサガミサイクルオリジナルのような非メーカー品を乗り継ぐと思います。 |
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コメント
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こんばんは
偶々拝見させて頂き、あまりの懐かしさにコメントしてしまいました。
私も高校受験 合格祝に、秋山サイクルさんでZUNOWを組んだものだったもので…
1980年になる前だったでしょうか?
レイノルズ531のフレームがあり、それにcampanolo(スペルに自信がありませんが)をメインコンポーネンツとして組んだ一台でした。
丁度、Dura Ace が台頭しだし 国産の対抗馬として、シュパーブだったかな?も自転車業界に新風を吹き込んでいた頃だったと思います。
確か、18万円という、中学を卒業したての自分には、ある意味破格だったのですが、コンポステレオではなく、ZUNOWを選んで正解でしたね(笑)
投稿: レイノルズ531 | 2012年10月12日 (金) 20時46分
レイノルズ531さん>
ご訪問ありがとうございます。
そうですか、秋山サイクルさんで^^
レイノルズとかサンツアーシュパーブとか懐かしい名前ですね。
秋山サイクルのご主人がDuraAceをジュラエースと発音していたのが懐かしいです。
当時10数万円は破格でしたが、今やそれを軽く上回る自転車が多い事にも驚いてしまいます。
さらっと触れられていますが、コンポステレオもまた憧れでしたからね。
山水なんて聞かなくなりましたから。
投稿: 信ちゃん@管理人 | 2012年10月12日 (金) 21時48分
連コメ、ご容赦くださいね
>ジュラエース
僕は秋山さんが江戸っ子なので、そういう発音になるものだとばかり思っていましたが、ジュラルミンからの連想?だったんですかね?(笑)
山水、今も実家で現役です
昨年 亡くなりましたが、その親父がですね、僕がZUNOWを組んだ後で、コンポステレオを購入しました。
パイオニアのコンポステレオでした。
不義理を重ねた末に、学生時代にバイトで揃えた山水やらナカミチを、結婚して実家を離れる際に、勝手に挿げ替えて怒られた事も懐かしい。
今、逝去した親父が、僕のZUNOWとほぼ同時期に揃えたステレオセットで残っているのは、レコードプレイヤーとカセットデッキくらいしかないかもしれないです。
いい意味で、アナログって言葉に癒されていますよ(笑)
https://yoctfs.jp/res/box-l-2c5tc4udrh7ivjfs3kwam4puye-1001?account=storage&download=utf-8&expires=1350031970&uid=b6d09307-c356-41f2-8e87-2cd883f84a45&signature=ZTBiMGIwNWVmNzlmMWRhNTQ3MGI3YmUxY2E1ZDA5YTIwNTg3OWI3Yw--
投稿: レイノルズ531 | 2012年10月13日 (土) 12時00分
レイノルズ531さん>
私も秋山さんの発音はそのように思っていました。しかしあの頃の人はジュラルミンのエースでジュラエースと呼んでいたようですね。
山水、まだ現役ですか。
もう全く思い出せませんけど、自分で選んだコンポを部屋に置くのは憧れでしたからね。
今はもっと小さくてもっと良い音が出るのが当たり前のようですけどね。
でもやっぱりレコードとかカセットテープの音って懐かしいですね。
カセットテープもメタルとかクロームとか、聞く音楽によって違うテープを使っていたような気がします。
投稿: 信ちゃん@管理人 | 2012年10月13日 (土) 20時25分
はじめまして!
私も「ZUNOWフレーム」で検索して、たまたま見つけた本ページが懐かしくて思わず書き込みしています。
私も高校時代から20代半ばまで自転車に乗っていて、ブリヂズトン「ロードマン」、ナショナル「ラ・スコルサ・ヌーボー」、「ZUNOWフレーム自作ロード」と乗り継ぎました。
ZUNOWは大阪市旭区のメーカーらしいです。当時私は旭区の近所の大淀区(今は北区に吸収合併されて存在しませんが…)に住んでいました。
断面が五角形につぶされたチェーンステーやヘッドチューブに描かれた鳥のマークがすごく気に入っていました。
デュラエースEX、当時の国産パーツの最高級品ですよね!?
私はシマノ派ではなくサンツアー派だったので、シュパーブPROってゆうシリーズで固めていましたよ!
…サンスイも懐かしいですね!
707シリーズのアンプ、使っていましたよ♪
(907は高くて手が出ませんでした…(笑))
当時はDENONは”デンオン”って発音でしたね~。
今は自転車からもオーディオからも遠ざかっていますが、10年ぶりぐらいに250ccのバイクを買ってリターンライダーしてます。
…取り留めのない話で失礼しました。
それでは!
投稿: のび~ | 2014年5月 7日 (水) 14時56分
のび~さん>
はじめまして。ご訪問ありがとうございます。
ZUNOWは大坂のメーカーでしたか。
サンツアーのシュパーブPRO覚えてますよ。
ZUNOWを買う前は、毎日のように自転車部品カタログを穴が空くまで見てましたから(笑
オーディオも今やコンポは見なくなりましたね。
パソコンで間に合ってしまうと言うのも時代が変わったというのでしょうか。
もしあの時代に今の年齢、今の暮らしだったら、きっと買っていたんでしょうね。
リターンライダーですか。
私は引退ライダーです(笑
もう十数年乗っていません。
投稿: 信ちゃん@管理人 | 2014年5月 7日 (水) 18時48分
自転車部品カタログ、私も同じく穴が開くほど眺めてました!(笑)
サイクルスポーツってゆう雑誌だったと思いますが、それの別冊で、結構ぶ厚い部品カタログでした。
部品だけでなく、振れ取り台やセンターゲージ、ハブスパナ、スプロケットリムーバーなんかの専用工具も載ってて重宝しましたよね~♪
今は大そうな機械を据えて音楽を聴く時代じゃないのかも知れませんね。
私自身も音楽はスマホとBluetoothの小さなスピーカーをつないで聞くぐらいです。
投稿: のび~ | 2014年5月 9日 (金) 11時05分
のび~さん>
そうそう、サイクルスポーツの臨時増刊号ですね。
千数百円もするような大変高価な雑誌でしたけど、値段以上に価値があったと思います。
今のようにインターネットも無ければ、通販もそれ程発達していない時代でしたから、雑誌の内容とお店の情報が全てでしたからね。
ウォークマンが出た頃からですかね? 音楽は室内でゆっくりと聞く時代から、気軽に何処でも聞き流せるものに変わってきたような気がします。
投稿: 信ちゃん@管理人 | 2014年5月10日 (土) 05時36分
初めまして。
秋山さんはまだ有るのでしょうか?
1980年頃にあしげく通っていました。
高校の時、ZUNOWのロードとピストでレースをしていました。
ZUNOWのロードをレストアしたいのですが難しいでしょうか?
投稿: ☆MEON☆ | 2020年8月30日 (日) 08時36分